飯島町議会社会文教委員会視察報告

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木曽町役場 町地域生活交通確保の取り組み

平成30年1月25日(木)

木曽町役場会議室にて

1.視察研修の動機

当町では高齢者など町内の交通弱者の対策として、循環バスの運行を行っていますが、利用者の伸び悩みや運行ダイヤと運行経費など多くの課題を抱えています。
そこで、当委員会では、幹線バス・巡回バス・デマンド乗り合いタクシーによる複合施策で地域交通を確保している木曽町の生活交通システムを研修してきました。


2.視察先(対応者)

木曽町
議会事務局 大下局長様
企画政策課 越課長補佐様、倉本主査様


3.事業を取り巻く環境

木曽町の人口:11,502人
世帯数:4,998世帯
高齢化率:39.6%
総面積:476㎢
産業別就業者の割合:第1次8%、第2次22%、第3次70%
予算規模:一般会計107億円


4.事業をはじめたきっかけ

平成17年に4町村が合併。
合併前の4町村にはそれぞれの地域交通施策があり、そのサービス格差は顕著でした。
また、急激な人口減少・約4割の高齢化率というなかで、以下の課題が浮き彫りになりました。

課題

  • 地域の面積が広く急峻な地形で、山間部に集落が点在
  • 交通施策が複雑なうえに旧町村間でのサービス格差大
  • 路線バスの運賃が高額交通弱者が町民の1/3 高齢者や高校生
  • 高齢者や高校生の利用施設は旧木曽福島町市街地に集中している
  • 目的は通院・買い物・通学に集中

この課題に対する対応の方個性

  • 地域間格差の是正
  • 点在する集落のきめ細かな対応
  • 移動に伴う料金負担の軽減
  • 複雑な交通施策の機能統合
  • 県立病院へのアクセスと高校生の通学サポートを重点とする

5.交通体系の枠組み

ゾーンバスシステムの導入

  1. 幹線バス(200円/1乗車)
    木曽福島市街地と周辺旧3町村の中心部を連絡する
  2. 循環バス・デマンド乗り合いタクシー(補助システム)(100円/1乗車)
    旧町村地域内の移動や、幹線バスとの乗り継ぎ
  3. 乗り継ぎポイント
    各地区支所などの主要地点で観戦バスと補助システムを結節

6.財政状況

運賃収入:3,400万円
運行経費:1億9,800万円
収支:△1億6,400万円


7.今後の展望

〇運賃体系の見直し
運行距離制運賃体系への移行検討

〇システム存続のための財源確保
多額な赤字の8割が特別交付税により補填されており、財源の確保が不安定。正当な補助金確保の検討必要


8.まとめ

先進地の木曽町でも、地域交通維持の最大課題は、財源の確保でした。
しかしながら、交通弱者対策を積極的に行い維持しようとする姿勢には、当町の循環バス運行にあたり学ぶべきものであることを痛感してきました。



岐阜県恵那市役所 飯地有償運送「いいじ里山バス」の取り組み

平成30年1月25日(木)

議場を案内いただいた三浦議会事務局長と

1.視察先(対応者)

恵那市役所 飯地(いいじ)振興事務所
所長 山田義彦 様


2.事業を取り巻く環境

恵那市山間部の飯地地区は人口640人の高齢化の進む集落です。
これまで市街地と集落を結ぶ路線バスは、市の補助を得て民間会社が運行していましたが数年前に撤退が持ち上がります。
貴重な住民の足であるバスが廃止になれば地域が消えてしまう、という危機感が芽生えました。
そこで、路線バス撤退後の対応について住民同士で話し合いを続けてきました。


3.集落の足を自分たちで運営

これまで法人でなければ事業者になれなかった法律が規制緩和されたことにも後押しされ、民間事業者の地域内撤退という状況から、飯地地域自治区運営委員会が自主的にバスを運行することとしました。
10人乗りのバスを市が用意し、補助金で運転手の報酬を補助することになりました。また、運転手は所定の講習を受けた地域住民が交代で担っています。
飯地町内の移動は片道100円。地区の中心部から約8キロの中継点までは片道300円。約16キロ先の恵那駅まで民間バスを乗り継ぐ場合は片道500円です。
定時運行ですから、乗り場はバス停ですが、運転手が全員顔見知りということもあり、帰りはバスが入れる限り個人の家まで送ってもらえるということです。買い出しの荷物をもった高齢者にはありがたい制度だと思いました。


4.財政状況

運賃収入:43万円
運行経費:349万円
収支:約△300万円(市が補填)


5.今後の展望

現在、旧町村単位に設置している地区振興事務所が事務的な支援をしていますが、できるだけ早く飯地地域自治区運営委員会に事務を移管し、住民による完全運営に移行したいとのことでした。


6.まとめ

たとえ少数でも、集落の存続と住民の利便性を確保するための市施策には感銘を受け、また大変参考になりました。
少数弱者を切り捨てない市の姿勢と、自分たちの地域を自分たちで守ろうとする住民のパワーなど、当町においても学ぶべきものがたくさんありました。



あいち健康プラザの研修 愛知県知多郡東浦町

平成30年1月26日(金)

1.視察先

あいち健康の森健康科学総合センター指定管理者
㈱トヨタエンタプライズ・公益財団法人愛知県健康づくり振興事業団共同体 様
(所管 愛知県健康福祉部保健医療局健康対策課)


2.施設の概要

〇健康宿泊館:63室140名収容
温泉・レストラン・100名収容ホール
利用者は、個人の他多くは企業の社員研修だそうです。

〇健康科学館
体を科学的に理解する参加体験型施設です。
コンピュータグラフィックやパソコンゲームで子どもから大人楽し
く学べます。

〇健康情報館
健康開発館で蓄積した情報をインターネットなどで提供しています。〇健康開発館
健康状態と生活習慣の両面から、一人ひとりの健康度をチェックし、適切な健康づくりを提案。それに基づくトレーニング方法や生活習慣病の予防を支援します。
プール・アスレチック・フィットネス・ジムなどの広大な設備を安価で市民に提供している。


3.今回の研修

健康開発館で、全員が健康度評価の簡易コースを受講しました。
血圧・身長・体重・腹囲測定の後、生活習慣の簡易問診を受け、他各種体力チェックを行いました。
結果について、保健師から様々なアドバイスを受けました。


4.まとめ

ここで体の仕組みの理解や、健康づくりを目的とした研修・検診・指導・運動・宿泊が可能という大規模施設で、維持費に年間4億円かかるそうです。
当町では考えられない規模の施設ですが、パーツ・パーツは当町内に分散してある施設や設備でした。
大切なことは、一人でも多くの町民が健康に関心をもち、関係者の適切なアドバイスのもとで、町内に分散する様々な施設や自然を活用した運動など健康増進に取り組むことだと感じました。
今後の議会活動で施策として取り組んでまいります。

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